経口避妊薬の服用方法と注意点の紹介

経口避妊薬とは、主に避妊のため服用される女性ホルモン剤です。有効成分は、女性の体内で作られる「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2つの女性ホルモンです。この2つの女性ホルモンは本来、「排卵してから生理が来るまでの間」と「妊娠している時」に分泌されるものです。つまり、経口避妊薬を服用することで身体が「今は妊娠中である」と勘違いするため、排卵の停止、子宮内膜の変化、子宮頚管粘液(子宮口の出口の粘液、いわゆる「おりもの」)の変化など体の反応が現れます。

次に、経口避妊薬の服用方法、服用手順や注意点について簡単に解説します。

1.飲む時間帯

経口避妊薬は毎日1回、決まった時間帯に飲む必要があります。というのも服用の前後で一定以上の間隔が開いてしまうと、体内のホルモン濃度が一定に保たれず効果が低くなってしまうからです。具体的には12時間以内のズレまでなら問題ありません。(前回服用してから36時間以内に飲めばOKです)。飲む時間帯を決めることは、飲み忘れ防止にも効果的です。朝寝起き時や、夜の就寝時などが習慣づけやすいでしょう。

「いつ頃でなくてはいけない」「何時頃だと効果が高い」といったことはありません。食前でも食後でもかまいません。特定の食物やアルコールといっしょに飲むと効果が無いだとか、体に悪いといった食べ合わせの問題もありません。

2.服用手順

具体的な服用法について、「低用量経口避妊薬」のケースを例にとって説明します。経口避妊薬は生理の初日以降から飲み始めてOKです。飲んだ当日から避妊等の効果があります。

生理初日以降から飲み始めると避妊効果が得られるまで一定期間必要です。遅くとも生理後7日目までに服用を開始しましょう。8日目以降になると避妊効果が得られない可能性が高くなります。

毎日一錠ずつ服用し、21日間服用した後は7日間服用を止めます(休薬期間)。

休薬する代わりに偽薬を7日間服用する28錠タイプの経口避妊薬もあります。これは7日間の休薬忘れを防止するためです。7日間の休薬後、8日目から再び21日間、毎日経口避妊薬を服用します。以降、服用と休薬を繰り返します。

3.飲み忘れについて

経口避妊薬の避妊効果を例にとって解説します。経口避妊薬は卵巣を眠らせて排卵が起きないようにします。眠りには深い眠りもあれば、浅い眠りもあります。経口避妊薬の服用が生理初日より送れたり、服用途中で飲み忘れがあり38時間以上間隔が開いてしまったり、休薬と服用再開の間が開いてしまったりすると、「卵巣の眠りが浅くなる」、つまり避妊効果が現れるまで時間がかかったり、避妊効果自体が低くなります。

4.経口避妊薬の飲み忘れ防止

経口避妊薬は、「初回は必ず生理初日に服用し、その後飲み忘れなく毎日服用し、しっかり休薬期間をとり、休薬後も間隔を開けずに服用を続ける」という一連の正しい服用法を守らなければ約100%という高い避妊率は得られません。しっかりと服用時間帯を決めたり、携帯電話のアラームを利用するなどして、経口避妊薬の飲み忘れを防止しましょう。