経口避妊薬を服用する前の検査とはどういうことですか?

♣ ピルは「要指示薬」

経口避妊薬として、世界中で広く使われている ピルですが、現在、日本では、月経過多や月経不 順、月経困難症などの治療薬として、産婦人科医 の指示のもとに使用することになっています。

避妊を目的として用いる場合も、医師の責任に おいて処方されたものを服用します。そこで、ピ ルの服用を希望するときは、そのことを医師に申し出るようにします。

ピルの処方は、産婦人科医に限らず、資格があ ればどの医師でもできますが、服用前、服用中に いくつかの検査があり、その中には膣内診なども 含まれているので、産婦人科の専門医にかかるほ うがよいでしょう。

ピルは内服薬ですから、女性みずからのからだ の中で複雑な機能と作用しあって、その薬効をあらわすものです。したがって、万全の検査を受け、自分のからだの状態をよく知ったうえで服用するようにしましょう。 すぐれた作用をもつ薬剤だけに、制度の是非で はなく、女性自身の健康管理上の問題として、十 分な配慮が必要です。

♣ 服用前の6つの検査

ピルの服用を始める前の検査は次のとおりです。  もちろん、異常があれば服用できません。

•乳房の触診

乳腺に異常があったり、腫瘍が ある場合は、ピルの服用を避けます。乳ガンなど を知らないで服用すると、ガン細胞の増殖を促進 させるおそれがあります。

•婦人科的診察

子宮筋腫や子宮ガン、卵巣に 腫瘍がある場合は、ピルの服用はできません。膣 内診などで異常の有無を診断することが必要です。膣分泌物の細胞診も、この機会にぜひ行いたいものです。

•血压の測定

高血圧症の人もピルの服用を避 けなければなりません。ふだん気づかない場合も あります。血圧測定をしましょう。

•肝機能検査

ピルの成分である合成ホルモン は肝臓の代謝の働きで分解されます。肝臟に異常や機能の衰えがあると、ピル服用でなおいっそ うの負担がかかり、悪化することになります。肝 機能検査を受けましょう。少量の採血をして、^化 学的検査をすることで、簡単に肝機能を調べるこ とができます。

•尿検査

尿中のタンパク質や糖分を調べます。 腎臓病、糖尿病などの合併症の有無を知るための 大切な検査です。異常があった場合、ピルの服用 はさし控えます。

•体重測定

ピルの服用によって、体重が增加 することがあります。限度を超える増加やむくみ が出てくると、ピルの服用を見あわせたり、処方 を変える必要も出てきます。服用による体重の変化を知るためには、服用前の体重測定は重要です。