緊急避妊薬はアフターピルまたはモーニングアフターピルなどとも呼ばれ、妊娠を望まない場合には緊急避妊薬の服用が必要となってきます。また強姦などの凶悪な事件を含め性交を強要され避妊ができなかったというケースにも、この緊急避妊薬が用いられます。緊急避妊薬の避妊率はとても高く、望まない妊娠を防ぐことができますが、効果は100%ではありません。また、服用方法が間違っていたりきちんとした用量が服用できなかった場合は避妊効果が得られない可能性があります。

男女とも、避妊手術があります。卵管結紮は女性に対して、避妊手術を行います。卵巣から卵子を子宮に運ぶ卵管を切断して縛ります。精管切除術よりも複雑な手術で腹部の切開を必要とし、全身麻酔または区域麻酔で行います。出産直後の女性は、出産の当日または翌日に避妊手術を行うことができるので、普通の出産と同じ入院期間で避妊手術もできます。前もって手術日を決めておき、待期手術として行うこともあります。

女性が自分の意志でコントロールできる避妊方法ですが、毎日飲まなければいけない、保険適用外なので薬代がかかる、と言うデメリットもあります。ピルの副作用が怖い、と言うイメージもありますが、平成11年に認可された低容量のピルは、ホルモン量が低めなので、副作用の発生率はかなり低くなっています。服用開始1~2ヶ月は、下記のような副作用がでる場合がありますが、症状の多くは1~2ヶ月で軽減します

  • 吐き気
  • 倦怠感
  • 不正出血
  • 頭痛
  • 乳房の張りなど

 

ピルの副作用の多くは、卵胞ホルモンに関係しています。10数年前までは、卵胞ホルモン剤の用量が50μgのピルが普及していました。これが中用量ピルです。これ以上の卵胞ホルモンが必要な場合に、まれに高用量ピルも使われていました。1999年に卵胞ホルモンの用量を50μg未満にした低用量ピルが認可され、現在の経口避妊薬と言えば、ほとんどがこの低用量ピルのことです。低用量ピルの卵胞ホルモン剤の用量は、日本で認可されているピルについていえば、30μg~40μgとなっています。卵胞ホルモン剤30μg未満のピルについては特に超低用量ピルと言われることがあります。

医師であれば、低用量避妊薬を処方します。産婦人科の医師でなくても、処方は可能です。しかし、現実問題として産婦人科医以外で、低用量避妊薬の処方をしている医師は本当に少ないです。 産婦人科であれば82%程度の病院で、低用量避妊薬を処方しています。処方していない原因は、「希望者がいない」12.3%、「公立病院なので」3.7%などです。

避妊以外にも、生理痛の軽減、生理不順の改善、PMS(月経前症候群)の緩和などのメリットがあります。長く飲み続けていると出血量が減り、月経量が減るので痛みも軽くなり、腰痛、下腹部痛、頭痛など生理に伴う症状も軽くなる人が多いようです。ピルによってホルモンの状態が安定するので、ニキビや肌のトラブルが多い人も、改善することが期待できます。